ある人が何かを見る時、
そこには見るための肉体器官があり、
見るという眼識の働きがあり、
見られる対象があります。
しかしその対象を見る当体はどこにもありません。
眼も、眼識も、色彩所縁も、
すべて瞬間的に生起し、消滅するダンマであり、
そこに継続的に存在するものは何もありません。