2018-09-01から1ヶ月間の記事一覧

奈落を覗き込めば奈落もあなたを凝視し、 引きずり降ろそうとします。 餓鬼界の幽体を見れば幽体もあなたを見返し、 取り憑こうとするでしょう。 だから不善に心を向けないこと。 目をぎゅっとつぶって、 歯を食いしばって、 心を必死にダンマに向け続けるこ…

離貪のために比丘になったり森に住む必要はありません。 離貪は心の問題です。 心が貪りを離れているなら、 世間に暮らそうと森で暮らそうと同じことです。 心が世間を放棄していないなら、 たとえ比丘になっても、 貪欲はあなたを僧院にまで追いかけてきて、…

あなたは泣き叫ぶ程の想いで涅槃を求めていますか? 苦の止滅である涅槃を心から希求する人は、 いつか必ず涅槃を見出します。 一方、口先だけで涅槃を誓願する人は、 六門に生起する感覚的刺激対象の笛の音に合わせて踊り、 あらゆる不善な意志の為すがまま…

本来単純なものも、 時を経るとどんどん複雑になっていくので、 根本を押さえつつ枝葉を学ばないと、 いつしか本質を見誤り、 道を踏み外します。 仏教では、無常・苦・無我、中道、 十二縁起、四聖諦、 戒定慧=八正道=三十七菩提分法が、 すべてのダンマ…

益・失・名声・悪名・誹謗・称賛・楽・苦の、 八世法により、 人生は変転を続けていきます。 良い時もあれば悪い時もある。 流れに抗せばさらなる苦を生みます。 海はしけても船が真っ直ぐ目的地に向かうように、 気まぐれな現実には過敏に反応せず、 輪廻か…

あなたが善なる想いで随念し、 善なる言葉を語り、 善なる行いを為すとき、 あなたは、 自らの人生を幸福にしているだけでなく、 世界全体を、 より善い場所に変容させているのです。

仏教において、 掴む人が得るものはとても少なく、 手放す人が得るものは無量です。

四悪趣に堕ちないように生きることは、 容易なことではありません。 ちょうど追いかけてくる虎から、 必死に逃げるようなもの。 前方にドーベルマンが牙をむいて吠え立て、 あなたの行く手をさえぎろうとしていても、 あなたは全速力で、 強行突破しなくては…

「今のあなた」から 「今のあなたではない何か」に移行することではなく、 「今のあなた」をあるがままに受け入れ、 是認し、深く理解すること。 そこから精神的成長が始まります。

仏教徒の戦い方。 仏教徒といえども、 世間で生きていれば、 戦いが避けられない局面もあるでしょう。 そんなとき、 どのように戦うべきか? 「実際には攻撃せず、 相手を害さないように制圧する。」 それが仏教徒の戦い方です。

「一切有情を涅槃の岸に至らしめる迄は、 自己完成という我が大願も成就しない」 との想いが、 ふつふつと心に湧き上がり、 彼は真の菩薩となるのです。 この誓願こそ、 一切のブッダの出発点です。 その日から彼の離貪と慈悲は、 分かちがたき二つの太陽の…

他人を害する言葉や行動は、 それを為す人に、 如何なる善き結果も、 もたらしません。 ですから、 如何なる理由があろうとも、 決して他人に害意を持ってはなりません。

外に結実する過去の不善業の結果は、 恐れるに足りません。 私達が本当に恐れるべきは、 今まさに内に生起している煩悩です。

一心に精進すれば、 あなたはいつか、 禅定を得るでしょう、 観智を証悟するでしょう、 道果智を証悟するでしょう。 それは、 世界に対する、 全人類に対する、 一切有情に対する、 なんという素晴らしい貢献でしょう! 天神衆や梵天衆は歓喜し、 あなたを賛…

善き結婚をするべき星の下に生まれた人達がいます。 愛も、友情も、 趣味のよい生活も、経済的安定も、 一体感も、同志愛も、菩提心も、 みなそこから紡ぎ出されるような、 輪廻を越えて続く、 かけがえのない婚姻関係もあるのです。 同じ信と徳行と目標を持…

摑めば怒りの因となり、 怒れば心が汚されます。 あなたの中のかけがえのないもの、 誠実さ、謙虚さ、 やさしさ、かわいさ、純真さ、 みんな壊れてしまいます。 怒っているあなたを誰も愛してはくれません。 どうか引っ込みがつかなくなる前に、 摑んでいる…

何が得られるかではありません。 何を意図しているかが大切です。 たとえ明日、 地球の終りが来ることが分かっていても、 私は今日、 善行の花の種を蒔くでしょう。 あなたが今日植える葡萄の苗は、 次の生で、 たわわに果実を実らせてくれるでしょう。

今この瞬間をあるがままに観てください。 私たちの周りのすべての現象は、 なんと美しく輝いていることでしょう! 清らかなダンマの威厳の中で、 彼らは自由に、 天真爛漫に、 一瞬一瞬の生存を、 心から楽しんでいます!

北極海の氷に覆われた海にも、 時として暖かい太陽が昇り、 氷の世界に住む小さな生物たちに、 ひとときの至福を与えてくれます。 お釈迦さまはまさに北海の太陽のように、 オーロラに凍る北の空に昇り、 輪廻に苦しむ有情に、 暖かさと光、 そして至福の慈…

片目を瞑る。 人々が生来持つ善き徳分の中で、 議論の余地はあるけれど、 実は内心、 私がとても仏教的だと感じる資質があります。 「見なかったことにする、 聞かなかったことにする、 決して口にしない、 そしてそのうち忘れてしまう。」 私も必要に応じて…

貪瞋痴を外に向けて発散させれば、 あなたと社会との関係、 あなたと人々との関係に、 刺激的な一撃を与えることができるでしょう。 しかし、 心に慈しみと平安がなければ、 あなたと世界との関係を、 より善いものにしていくことは、 決してできません。

宗教は人が暮らす家、 ブッダダンマは道。 お釈迦様の本願は、 新たな家を建てることではなく、 自縛の縄をほどき、 人々を苦から実際に解放することでした。 お釈迦様はゴールの光、 ダンマは道、 先達は手を引いて共に歩いて下さるガイドです。 それが三宝…

「私の辞書に不可能の文字はない」 有名なこのナポレオンの口癖は、 「輪廻を越えた誓願」という視点で見るとき、 誇張のない真実の言葉となります。

正思惟。 あなたの内なる導き手であるお釈迦様を随念し、 感謝と賞賛の想いを、 心に燃え上がらせてください。 そうすれば自然に、 生きとし生ける一切の生命に対して、 無条件の慈しみの涙があふれてきます。 それが正思惟の心です。 一日中その心と共にあ…

苦の止滅。 いくら善行を積み、 止観の修行を重ねたところで、 過去の悪業の果実が、 避けられるわけではありません。 しかし何度不善な業果で我が身を焦がそうと、 そこから不善の悪循環を輪転させず、 逆に善の循環を作り出す。 それがお釈迦さまの教えで…

私は沈黙をこよなく愛しています。 「ダンマを語りなさい。 それ以外は沈黙を保ちなさい。」と、 お釈迦様はおっしゃいました。 沈黙は、私達を決して裏切りません。 沈黙こそ、 私達の真の善友であり、 力の源泉です。

至高の師であるお釈迦さまを、 あなたの心に受け入れてください。 彼をあなたの「内なる導き手」として、 受け入れてください。 かつての偉大な直弟子達がみな、 そうしたように。 仏教は正にそこから始まります。

禅定を、観智を、四沙門果を、涅槃を、 体現している修行者は、 自らの証悟について多くを語りません。 言葉がむなしいことを熟知しているからです。 饒舌に語る者がいれば、 おそらく彼は知らないのです。

お釈迦さまは一日も欠かさず、 毎日三度、祈りを捧げておられたそうです。 どんなことを祈っておられたのでしょうか? 「一切の生きとし生けるものが平安であるように。」 「痛み、怒り、悲しみ、不安で苦しい思いをしないように。」 それがお釈迦さまの祈り…

窮地に陥ったときは、 あらん限りの善意をもって、 すべての有情にとって幸せな結果になるように行動しましょう。 自分のことは心配しなくても大丈夫。 三宝がすべて面倒をみてくださいます。