条件が揃っていないまま
どんなに心を所縁に向けようとしても
専注を得ることはできません。
坐った瞬間に、或いは
入出息を意識した瞬間に、
心が所縁と一体となるためには
十分な前行が必要です。
心は六門に生起する雑多な感覚対象への
興味を失っている時のみ
瞑想の対象をみずから求めるのです。