私達の貪瞋痴は、

その転倒した見解により、

対象を見誤って捉えます。

そこで知覚されるのはあるがままの現象ではなく、

概念作用によって誇張・変容されたイメージにすぎません。

しかし煩悩を一時的に抑制し、

観行によって対象をあるがままに智見できれば、

現象の真実相は眼前にその姿を現します。