クティの中には何もなく、
水回りもトイレを流す為の蛇口が
一つあるだけでした。
暗い電球をつけて扇風機を回せば
危うくなる電力で、
しかも数日間、停電が続くことも
日常茶飯事でした。

蚊の大軍や耐えられぬ程の湿気、
強烈なカビの匂いの中で、
存在すること自体の苦痛を
実感する毎日でした。