生前の渇愛の残り香がある限り、
どんな死も悲しく哀れです。
そこに無常と無我を見、
俗世が常住・常楽でないことを
改めて知り行苦を感じます。
一切の渇愛を厭い離れた聖者の死は
至上の祝福です。
残された者達は聖者に置き去りにされた
孤児の悲しみに涙しますが、
聖者は不死の甘露に入ります。