言葉は思考の概略を伝えるだけの、
不完全な伝達手段です。
心を震わせる音楽の感動は、
言葉で再現できません。
禅定の境地も涅槃の境地も、
言葉の表現を超えています。
言葉で表現されたものは「戯論」に過ぎぬ故に、
むしろ「不立文字(ふりゅうもんじ)、
文字を立てず」を、潔しとするのです。