修行の天才とは速度や容量の過剰性ではなく、

謬見を正見に昇華する能力をいいます。

彼は周囲への不適応の故に、

論語の学而第一、

「人知らずしてうらみず、亦君子ならずや」の徳を、

必ず身につけなくてはなりません。

君子たるを得て漸く彼は、

世におもねる小人の煩悩にまみえずに住せるのです。