無始から続く輪廻の中で、

すべての衆生はかつて、

一度は自分の父母であったとみる観法があります。

彼等から受けた無量の恩に報いたいと発願し、

無条件の慈心が生じます。

彼等の苦しみを除き安楽を与えたいとの決意が生じます。

一切衆生の救済を願う菩提心が、

このように生ずることもあるのです。