今生で富貴を得るかどうかは、
過去世からの業に依る処が大きいので、
世俗の八法に説かれるとおり、
ただ善法を為して結果にこだわらないのが、
法を知る者の心構えです。
清貧なる在野の賢者が、
死して大光明に包まれて昇天するのを目にし、
人は浮世の虚栄に心血を注ぐ無意味さに
愕然とするのです。