他者の幸不幸は他者のものです。
幾ら想いや言葉や行動や教えや財を布施しても、
あとは彼等に委ねるしかありません。
破ることのできぬ個体化の原理の中で、
誰もが孤独です。
私達自身、足のすくむ未結実の不善業果を
引きずりつつ、何もできずにいます。
この無力感を埋めるもの、それが祈りです。