たたわに実る重い房を幾つも支えている
バナナの木は、
幹への鎌のひとかきで崩れ落ちてしまいます。
人はどんなに富貴であっても、
いや富貴であればあるほど、
実りを支える為の犠牲は大きく、
衰退と消滅を先送りしつつ、
まるで成長と継続が
彼の本質であるかの様に演じる苦は
耐え難いものです。