翌朝には荷物を持って
宿を出ていく旅人の様に生きる。
それが出家者です。
この輪廻の生存は
うたかたの宿に過ぎません。
自分の物は何もなく、
定住する場所もありません。
いつでも跡を濁さずに
飛び立てるよう、
荷物を詰めたまま一眠りする。
この世にそれ以上の意味を
見出す必要はありません。