分別の習気(じっけ)というものがあります。
ちょうど幾何の証明が解けずに何度も同じ思考経路をたどり、
繰り返し同じ迷路に迷い込むように、
無明の習気に囚われた分別は、
正しい判断を下すことができません。
いかに正しい論理を組んでも、
個々の定義が誤っているので、常に結論を取り違えます。