師を喜ばせたい一心で師の心に我が心を合わせる時、

師は我が心の中にいます。

「私の考え」が主張を始めると、

 我が心は師を見失い、

波間に漂う小舟のような孤独を味わうのです。

つまり「私ではなくあなたです!」と、

師の心の中で我を失っていく道こそ、

無我を体得する最も甘美な方法となるのです。