「世の中に 我がものとては 勿かりけり
身をさえ土に 返すべければ」
「私」に執着すればするほど、
最後は身がすくむような苦の深淵に堕ちていきます。
この世の無常性から逃れるすべはありません。
輪廻に内在するこの耐えがたい苦を、
あるがままに認識することから、
涅槃への道が始まります。