仏教では「忍」は苦しみに耐えることではありません。
怒りや貪りでざわつく心を鎮め、
最善の条件が揃う時を静かに待つことを意味します。
それは自らが智慧で選び取る選択であり、
怒りや貪りの生ずる機会を与えぬ徳行の実践です。
自ら選び喜んで待つ。
それが解脱に不可欠な忍波羅蜜の修行法です。