我と他を分けると、苦しみが始まります。
彼岸と此岸を分けると、行き先を見失います。
これが我他彼此(がたぴし)の状態です。
自他の間に境界線を引いて優劣を争うことは、
娑婆世界の特徴です。
我執を滅し無我に住し、中道を知って二辺を離れることが、
絶対平安の境地であると、釈尊は説かれます。